余は本日も満足じゃ

よこはま四十路ゲイの、しがないライフヒストリー。

0801 結婚式の思い出①

2017年11月に、鎌倉の海辺で結婚式しました。

おじさんとおじさんの、いわゆる同性婚です。

同居15年目のお式でした。

おととしの今頃は、その準備で毎日毎日大騒ぎしながらも、楽しかったなーなどとふと思い出し、夏だし、きっと鎌倉が一年で一番ハッピーに盛り上がってる時期かなー、久しぶりに遊びに行ってみようかなーなんて思いつつ、なにかイベントやってないかしらんと思って調べてみたら、式場、潰れてた。

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結婚式場なんて、これ以上ないほどの水商売というか、土日ごとにきちんきちんと100%で回転してこそ成立する商売だろうし、その割にはレストランとかの周辺産業含め競争相手も多そうだし、そりゃなかなか黙ってても順風満帆とはいかないだろうけど、それにしても突然の終焉であった。せめて、予約してたのに急遽会場都合でお式が白紙になっちゃったカップルとかがいないことを願う。

オットの人は3年日記をつけているので、その頃の記録を紐解いてもらったら、やはり2017年8月には、タキシード屋さんに採寸に行ったり(超イケメンのテーラー氏、お元気にしておられるだろうか・・・)、ムービーの打ち合わせをしたり、異性婚カップル向けの写真館にドキドキで打ち合わせに行ったり、あたたかく司会を引き受けてくれた友達と会ったり、週末ごとにモリモリと働いておった。そして、理念先行型で実務を伴わないゲイ専業を謳うウェディングプランナー氏のトンチキ具合に連日プンスカプンスカ噴火していたのもこの時期だった。

わたしらは結婚式の前に15年から一緒に暮らしていたので、結婚式を経て性格の不一致が露呈するとか、交際期間には知らなかったアレコレの性癖がつまびらかになったり!!みたいな、フレッシュカップルにありがちな心配はあまりなかったのだけれども、それでも当時は少なからずアレやコレやでぶつかっていたみたいで、そのアレコレはいまでもうっすら覚えてる。楽しさと、焦燥とが、同じくらいの割合で同居してて、今ぐらいの時期は焦燥のほうがまさってた。

これは、たくさんの人をお招きして歓待する立場として、異性婚同性婚問わず、あまねく新郎新婦が体験する苦労であり喜びかなと思います。

そういう苦労を、社会的に正しいケッコンが叶わぬ立場でも、人前式に取り組むことで体験することができたのはたいへんよかった。今後ケッコン式にお呼ばれしたら、それがどんだけ酷い式でも、新郎新婦ががんばって手配したってだけで褒めたげよう!

そう誓ったけど、もう40を過ぎた子供無し親戚無し年頃の部下無しのショボいオッさんには、その後結婚式にお呼ばれする機会など訪れないので、いまだ実践できぬままです。

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ケッコン証明書。無印のアクリル製の写真たてを、東急ハンズ仕入れた一枚一枚剥がせるタイプのマスキングテープでデコレーションして、プリントアウトした文章をホワイトマーカーでなぞりながら、一生懸命文字を書いた。今では、わたしら2人と、証人ふたりのサイン入りで、テレビの下に飾ってあります。

これだって、オットのヒトは詳細には知らないと思うけど、そういう小細工はどうしても花嫁ちゃんの仕事だし、ある程度ちゃんとしてないと我慢できないのも花嫁ちゃん自身なので、毎日毎日本当に頭を使って、いろんな卒婚花嫁のブログを読み漁って、ありきたりではなく、かつ、やりすぎない、適度にオシャレで楽もできるようなヤツ、必死で考えていろんなお店をわたりあるいて、なんとかかんとか準備した。楽しかったし、でもやっぱり、苦しかったな。

少し時間はたってしまったけれど、貴重な体験だったと思うので、少しずつ詳細を、シェアしていきますね。

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花吹雪の準備も、涙無くして語れません。