余は本日も満足じゃ

よこはま四十路ゲイの、しがないライフヒストリー。

動転体質

オットの人が栗をむいていて手を滑らせて、指の爪の付け根をぱっくりと切ってしまって流血の大惨事になったのだけど。
知ってはいたけどあらためて気付いた、わたしの動転体質(笑)


普段割りと冷静な僕ちゃんのつもりで、実際全国民を冷静と非冷静で二分割すれば冷静側の6500万人に は入るほうかとは思うけど、でも案外、コロッと動転して大騒ぎしちゃう。
切った本人が脂汗流して呻いているなかでもソコソコ落ち着いてたのに(まあ実際それほどの怪我でもなかった訳です)、泣いて叫んで走り回って落ち着かないのは僕のほう、そしてそれは知っていたことでした。


おととしくらいに会社の近くで交通事故を目撃しちゃって、自転車に乗ったおばさんが車とぶつかってポーンと、それこそ漫画のように空中に飛んでから地面に叩きつけられたのだけど、オバちゃんは辛そうなりに意識はありそうだし、派手な物音ほどには出血などもソレほどではなく( でもちゃんと確認はしてないけど、腕は確かにあらぬ方向に曲がっていたような・・・)、まあ端的に言えば大事故とまではいかなかったワケです。
それなのにわたしの動転ぶりといったら。
アラアラアラアラアラアラアラアラアラ、たいへん、たいへん、やだたいへん、たいへん、
と呪文のように繰り返しながらウロウロウロウロ、 救急車を呼ぶため電話をかけても基本的なことを伝えられなくてモタモタモタモタ、裏道とはいえ交差点のど真ん中でオバさんが伸びてるから、気の利く人ならいろんなことができるだろうに、まずは自転車をどけるオジさん、オバさんにコートをかけてあげるお姉さん、交通整理を買って出るお兄さんを眺めつつ、アラアラアラアラ呟いてるだけだった。
正真正銘のダメっ子です。


そういう性格なモンだから、しかもどうやら加齢とともに重症化しているようで、最近は映画の残酷シーンとかも本当にダメ、身もだえしつつも耐えられた30代までは、いちおう最後まで我慢して観てたもんだけど、最近は「ダメ・・・ 」と思うとどんな名作でもお蔵入り。2時間の作品の1時間40分くらいでおもむろに残酷シーンが出てきたりすると、結末のために耐えねばならぬ時間はいくらもないってわかってても簡単にギブアップしちゃうので、結末を知らない映画たちが死屍累々。


はあ、面倒くさい。


昨日は、オットを椅子に座らせてドラッグストアに治療グッズを買いに行くあいだじゅう親指の爪をガジガジ噛みながら、「どうしよう、どうしよう」って普通に声に出して呟いていて、さすがにお店に入ったら独り言は我慢したけど、爪はガジガジ噛みっぱなし。しかも、心のどこかで、どこかでというか、心全体で、単なるちょっとキツめの切り傷だし、全然大騒ぎすることじゃないってわかっている自分がいて、「 どんだけ騒いどんねん自分」と突っ込みを入れてるわけなんだけども、そう、動転してるからもう制御不能ですよ。
知っていました、知っていましたが、最近そういうふうにビックリする機会も少なかったから忘れかけてた。
わたしたぶん、近しい人のために救急車を呼ぶような事態になると、本人差し置いて自分がひきつけ起こして昏倒しちゃうようなタイプ だって、こうして改めて気付いたわけなので、オットの人にはくれぐれも健康その他留意していただきたいもので す。


(でも、オットはオットでドンくさくてね、わたしが本当に死ぬかと思うような咳をしてたり急性期の症状で苦しんでたりしてても、寝入る前までは心配そうなそぶりこそするもののけっこうコロっと寝ちゃったりして、「このまま頼りにならないオットが爆睡するなかわたしは苦しんで死んでいくのかもしれない・・・アーメン、と思ったこと、実は1度や2度ではないのである。足して2で割るくらいでちょうどよいのだろうけど、それは無理としても、もう少しだけ私方向に人生観を寄せてきて欲しい)