余は本日も満足じゃ

よこはま四十路ゲイの、しがないライフヒストリー。

0904 カナダ旅行その3

わたし、飛行機嫌いなんですよ。というか、飛行中の飛行機はそんなに嫌いでもないし、着陸はむしろワクワクするんですけれども、離陸がダメ。やっぱり頭のどこかで、こんな巨大な物体がエンジンパワーだけで奇跡でなく日常的に空中に飛びたてるなんて、原始人のオレは受け入れてないのかもしれない。あの、急加速でGがググググっとかかる感じ、 好きな人にはタマらんのでしょうけど、わたしはできるだけアレは避けて逃れて生きてゆきたい。
それだもんで、飛行機は直行便限定であります。
モントリオールまでは、サッポロからロシア、アラスカのほうをまわって、カナダを横切るというより上からガツンと進入する感じで12時間。今回は、普通のエコノミーよりちょっぴり足元ひろびろのプリファードです。ひじかけが固定でしまえないとか、離着陸時に頭上のもの入れにお荷物を全部収納しとかねばならぬとか、モニターが前の座席にないのでひじかけに収納されてて、そのぶんひじかけがちょっぴり太ってる(座席幅が狭くなる)とか、ちょこちょこ制約というか、デメリットがあるんだけれども、足元が広いことももちろんだけど、前のお座席がギョギョギョっとリクライニングしてこないので、 わたし的にはけっこう快適ポイント高し。

追加料金かかるし、たいていは上級ユーザー優先であてがわれるものなのかもしれないけど(エアカナダはそんなことなかった、ハズ)、 これからも可能ならばプリファードにしたい、という程度には、良かったデス。

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機内では、塚本堅一さんの「 僕が違法薬物で逮捕されNHKをクビになった話」を熟読。事件前後、とくに逮捕後しばらくの茫然自失の期間は、けっこうシビアなことも書かれてるんだけれども、まず装丁がかわいいし(笑)、ツカケン氏の、軽妙でありながら腹の据わった、フルオープンで率直な語り口がとても好ましく、事件後、いばらの道を手探りながら持ち前の好奇心と馬力でいつのまにか力強く進んでしまってる笑様子にもなんだか心打たれて、夢中になって読んでしまいました。


入国は、税関書類の作成を何十台と並ぶモニターを使って旅行者自身が打ち込んでやるんだけども(写真撮っておけばよかったー、なかなか壮観!)、 そこでちょっぴり待ち時間があったほかはいたってスムーズ。 現地時間の16時台には、市内中心部へ向かう「747」 路線のバスに乗っていたのでした。

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ホテル付近に到着したのは18時ごろでしたが、ハタと、 ポーターに渡すチップがないことに気付きます。
カナダはチップ文化、飲食店でもホテルでも、サービスを受けたらチップを払うのがマスト、、、と予習していたはずなのに、空港で崩すのを忘れて手元には10ドル札(860円くらい?)のみ。これだとさすがにポーター相手には払い過ぎ・・・、このままホテルに突進したら後悔する、ってんで、重いトランクを引きずりながらホテルの斜め向かいの喫茶店でコーシーを頼んだのですが、ここがなんと、カナダを代表するファーストフード「Tim Hortons」でありました。

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行きと帰りの乗り物予約で燃え尽きて、現地の観光情報はぜーんぜん予習してなかったので(5月のヨーロッパでも同じミス犯してたな、、、)、うっすらチェーン店だろうなとは思ってましたが、カナダを旅行するならマストで入るべき代表的なローカルショップとまでは思っておりませんでした(というか、帰国するまで正確には気付いてなかった。今になって、もう少し、ティムホートンでマフィンとかドーナツとかちゃんと食べてくるんだったと後悔)


コーシー。おいしかったです。


で、そんな寄り道までして小銭をこしらえたというのに、ホテルにはポーターなんていなかったという。

4つ星ホテルっつったらポーターぐらいおるじゃろう、と先入観があったけど、考えてみれば5月に泊まったフランクフルトのソフィテル( たぶん4つ星)にもポーターなんていなかった。星の数とポーターの有無は関係ないのかもしれませんが、受付嬢がデポジット巻き上げたらあとは放置プレイというのもなんとなく寂しい、、、。少し残念な気分で笑、自分たちでスーツケース引きずってあがります。


お部屋は立派なフルキッチン付き、天井が高くて超広いです。けっこうモントリオールはキッチン付きが多いみたいですが、オーブン、レンジ、食洗機、カトラリー各種に包丁に鍋、フル装備が頼もしい本格的なキッチンで、そこは心躍りました~。

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とはいえ、初日からお料理する気力はもちろんなく。夜ご飯を食べに出ますが、なんにも予習してないので完全に当てずっぽう。まったく適当に歩いて、「M」 の字を発見したからとりあえずメトロに乗って、一駅隣でサッサと降りて、明日からの観光の移動のための予行練習をしたころにはもう腹ペコ・・・。

グーグル先生のお世話になりながらホテルへ帰る道すがら感じのいいイタリアンを見つけたときには、 行き倒れ寸前でしたばい。

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ピザ。お店のひとは感じいいし、お味もおいしいのだけれども、いかんせん量が・・・(多い)。
きっとそうだろうなと思ったから、サイズどれくらい?多過ぎるのはヤだよ?と何度も念を押したけど、「普通ひとり1枚食べるよ!なんならふたりで3枚くらいがちょうどいいよ!!」とぐいぐい押してくるギャルソン氏、「たぶんtoo muchなんで、、、2枚で・・・」とお願いしたところ、「 そんなんで足りるのー?」って感じでしたけど、はい、 ぜんぜん食べ切れませんでした(笑)

ホテルにお持ち帰りできますかと聞いたら喜んで持ち帰りボックスに詰めてくれて、そのへんはやっぱり環境に優しくフードロスに厳しい。夜食がわりにとお持ち帰りしたものの、 結局食べずにおわってしまいましたがね、、、。


でも、美味しかったし活気はあるし、雰囲気は抜群なので、 おススメです!

我らが泊まった、Le square Philips and Suite のすぐ隣。初日はまったく気付かなかったけど、とっても便利でハイソな立地にある、立派なお店です。
「Il Focolaio]
https://ilfocolaio.ca/